中学1年生の一番はじめに学習をするのが「植物のなかま」について。小学校から中学校に上がるとあつかう言葉も難しくなり、おぼえるべき事もどんどん増えていきます。
この記事では「種子植物の分類」、特に被子植物と裸子植物のちがいについて解説しています。
「教科書の内容と先生の説明だとわからない!」という生徒に向けて、整理しながらわかりやすくまとめます。
- 植物の分類を図でまとめて理解しよう!
- 被子植物と裸子植物のちがいを理解しよう!
植物の分類
まずは植物はどんな種類のものに分類できるのか?整理していきましょう。…といっても難しいことは特にありません。世界中にあるあらゆる植物は、以下の2種類に分類することができます。
- 種子でなかまをふやす→種子植物
- 種子以外でなかまをふやす→シダ植物・コケ植物
要するに種を作るか作らないかで全ての植物は分けられるということ。そしてその中でも種を作る植物のことを「種子植物」と呼びます。
(※種子以外でなかまをふやす植物(シダ植物・コケ植物)についてはまた別の記事で解説していきます。)
種子植物はさらに細かく分類することができます。
種子植物の分類・被子植物と裸子植物のちがい
種でふえる種子植物も、その種のなり方でさらに2種類の植物に分類することができます。それがこの記事のメインテーマである「①被子植物②裸子植物」です。
それぞれの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。
- 被子植物→胚珠が子房につつまれている植物
- 裸子植物→胚珠がむき出しの植物
胚珠と子房という見慣れない単語が出てきましたが、胚珠は種子の元になる部分、子房は果実の元になる部分のことです。
たとえば図1は一般的な被子植物の花の作りを図であらわしたものです。図のようにめしべの一部分を子房、その子房に包まれている部分を胚珠と呼びます。被子植物は胚珠が子房につつまれている状態で成長するのが特徴です。
被子植物の場合はめしべがおしべから花粉を受ける(受粉)すると、胚珠は種子に、子房は果実に変化して種子を包みます。
次に図2は代表的な裸子植物であるマツの雌花の作りをまとめたものです。
雌花にはこまかいウロコのようなもの(=りん片)がたくさんついているのですが、りん片の根元にくっついているのが胚珠です。被子植物と違い子房には包まれておらずむき出しの状態です。
この胚珠に花粉がくっつき受粉することで、私たちのよく知っているマツボックリが出来ます。
被子植物はさらに双子葉類と単子葉類に分けられる
被子植物はさらに双子葉類と単子葉類に分けることができます。それぞれの特徴を表にしてまとめるとこのようになります。
簡単に言ってしまえば発芽する(芽が出る)時の子葉の枚数が2枚なら双子葉類、1枚なら単子葉類となります。そのほかの細かい違いはこちらの記事でくわしく解説しています。
種子植物の分類を図まとめると
種子植物の分類を文章で読むだけだとイマイチ理解しにくい部分もあるかもしれませんが、図と合わせて覚えるとわかりやすいでしょう。
実は双子葉類はさらに細かく2種類(合弁花と離弁花)に分けることができるのですが、詳しい解説は別の記事でお話ししていこうと思います。
分類を覚えるときはぜひ表や樹形図(枝分かれした図)を使って覚えることを意識してください。
まとめ
最後に要点をまとめておきます。
- 種子植物は被子植物と裸子植物に分けられる
- 被子植物は胚珠(種子のもと)が子房(果実のもと)に包まれている
- 裸子植物は胚珠がむき出し
ぜひこの記事の内容を受験や定期テストに役立ててください。
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