当記事では種子をつくらない植物(シダ植物・コケ植物)について、中学生でも理解できるようわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、定期テストの学習や高校受験に役立ててください。
種子をつくる植物・つくらない植物
地球上にある植物は、全て「種子がをつくるか・つくらないか」で分類されます。種子でふえる植物を種子植物と言いますが、種子植物は被子植物と裸子植物に分けることができます。
種子植物と裸子植物のちがいと特徴は別の記事で解説しておきます。定期テストで必ず出題される内容なので、下のリンクから読むことをオススメします。
種子をつくらない植物
では本題の種子をつくらない植物について解説していきます。種子をつくらない植物の分類は、種子植物よりも簡単。シダ植物とコケ植物の2種類に分けられるだけです。
ではそれぞれの特徴を学習していきましょう。
①シダ植物の特徴
シダ植物の特徴をまとめます。
- 根・茎・葉の区別がある。
- 胞子で仲間を増やす。葉の裏に胞子のうがあり、胞子がつまっている。
- 日かげや湿り気の多いところに生える。多くのシダ植物の茎は地中にある。
種子をつくらない植物は胞子でふえるのが特徴です。シダ植物の場合は葉の裏に胞子のうがあり、その中につまっている胞子がばらまかれることで数を増やします(図1)。
代表的なシダ植物のイヌワラビのつくりを見てみると、地上から茎が伸びてそこから葉が生えているように見えますが、実際は地上に見えるものは全て葉で、茎は地下に埋まっています(地下茎)。
![](https://juken-rika.com/wp-content/uploads/2023/09/1-12.jpeg)
図1:シダ植物(イヌワラビ)のつくり
②コケ植物の特徴
次にコケ植物の特徴をまとめましょう。
- 根・茎・葉の区別がない。
- 胞子で仲間を増やす。雄株と雌株があり、雌株の胞子のうの中に胞子ができる。
- 日かげや湿り気のある場所で育つ。
胞子でふえるのはシダ植物と同じですが、シダ植物とちがい根・茎・葉の区別がないです。根はありませんが、からだを地面に固定するための仮根が地面に向かって生えています(図2)。
またシダ植物とちがって雄株と雌株があります。雌株が雄株から精子を受け取り受精することで胞子が育ち、育った胞子をばらまくことで仲間を増やすことができます。
![](https://juken-rika.com/wp-content/uploads/2023/09/1-13.jpeg)
図2:コケ植物(ゼニゴケ)のつくり
シダ植物とコケ植物のちがいをまとめてみる
最後にシダ植物とコケ植物の特徴をまとめておきましょう。
- シダ植物には葉・茎・根の区別があるが、コケ植物にはない。
- どちらの植物も胞子でふえるが、コケ植物には雄株と雌株がある。
- 日かげや湿り気のある場所で育つ。
ぜひこの記事の内容を何度も繰り返し読んで、受験や定期テストに役立ててください。
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