無脊椎動物の特徴をわかりやすく解説【中1理科:節足動物・軟体動物】

当記事では無脊椎動物の分類について、中学1年生で学ぶ範囲を解説します。

中学生でも理解できるようわかりやすくまとめましたので、ぜひ最後まで読んで、定期テストの学習や高校受験に役立ててください。

無脊椎動物

地球上の動物は全て脊椎動物と無脊椎動物の2種類に分けることができ、背骨を持たない生物を全てまとめて無脊椎動物と呼びます。

無脊椎動物はさらに細かくいくつかの種類に分類することが来ますが、中学1年生の範囲で学ぶのは「①節足動物②軟体動物」の2種類です。

節足動物と軟体動物の特徴について、この記事で学習していきましょう。

(※「背骨のある動物=脊椎動物」についてはまた別の記事でくわしく解説しています。脊椎動物についても学びたい人は下のリンクからどうぞ。)

脊椎動物の特徴をわかりやすく解説【中1理科】

節足動物とは?

節足動物とは体が外骨格でおおわれ、体や足に多くの節が見られる動物のことです。

脊椎動物が内骨格の外側をおおった筋肉で体を動かすのに対し、外骨格の内側についた筋肉で体を動かすのが特徴です。

節足動物は全て卵生の変温動物で、大きく分けて「昆虫類・甲殻類・クモのなかま・ムカデのなかま」の4つに分類されます。

①昆虫類

昆虫類は私たちにとって最も身近な節足動物で、バッタ・コオロギ・カブトムシなどが分類されます。昆虫類は特徴以下の特徴を持っています。

昆虫類の特徴
  • 体が頭部、胸部、腹部に分かれている。
  • 胸部に3対の足がある。また、胸部に羽をもつものが多い。
  • 腹部の気門から空気を取り入れて呼吸する。

昆虫類は体が頭部・胸部・腹部の3つに分かれ、胸部に3対の足が生えているのが特徴です。また、昆虫の呼吸器官を気管と呼びます。

図1:昆虫類の体の特徴

②甲殻類

エビ、カニ、ミジンコ、ダンゴムシなどが分類されるのが甲殻類です。体が頭部、胸部、腹部に分かれていますが、頭部と胸部の境界がはっきりせず、頭胸部と腹部の2つに分かれているものも多いです。

水中で暮らす節足動物の中に多く、水中生活をするものはえらで呼吸をします。

図2:甲殻類の体の特徴

③クモのなかま

クモやサソリなどのなかまです。頭胸部と腹部に体が分かれ、頭胸部に4対の足を持ちます。

図3:クモのなかまの体の特徴

④ムカデのなかま

ムカデやヤスデ、ゲジなどのなかまです。頭部と胴部の2つに分かれ、胴部の1節ごとに1対の足を持ちます。

図4:ムカデのなかまの体の特徴

軟体動物とは?

イカやタコ、アサリ、ウミウシ、マイマイやナメクジのなかまを軟体動物と呼びます。

水中で生活するものが多く、水中生活をする仲間はえらで、陸上生活をする仲間は肺で呼吸をします。内臓をおおう外とう膜を持つのが特徴で、足は筋肉でできています。節足動物と同じく卵生です。

貝類の多くはやわらかい体を殻がおおう構造をしていますが、貝の殻は外骨格の一種です。

図5:軟体動物(タコ)の体の特徴

その他の無脊椎動物

節足動物と軟体動物以外にも、サンゴ、クラゲ、ウニ、ヒトデ、ゴカイ、ミミズ、ナマコなど、様々な無脊椎動物が存在します。水中や水辺、特に海水中にすむ生き物が多いですが、細かい分類については中学範囲では学習しません。・

節足動物と軟体動物の特徴と分類される動物を覚えておき、どちらにも当てはまらない場合はその他、と覚えておけば良いでしょう。

無脊椎動物のまとめ

最後に無脊椎動物の分類について、表にしてまとめておきます。

ぜひこの記事を定期テストや高校受験に役立ててください。

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