脊椎動物の特徴をわかりやすく解説【中1理科】

当記事では脊椎動物の分類と種類ごとの特徴について、中学生でも理解できるようわかりやすく解説していきます。

ぜひ最後まで読んで、定期テストの学習や高校受験に役立ててください。

脊椎動物と無脊椎動物

地球上の動物は全て脊椎動物と無脊椎動物の2種類に分けることができます。それぞれのちがいは以下の通りです。

脊椎動物と無脊椎動物のちがい

脊椎動物…背骨(脊椎)を持つ。

無脊椎動物…背骨を持たない。

脊椎動物と無脊椎動物

背骨があるかどうかで脊椎動物か無脊椎動物かを分けることができます。シンプルですね。

たとえばイヌやネコやウマやヒトなどの動物は脊椎動物、タコやカニや虫などの動物は無脊椎動物に分類されます。

脊椎動物はさらに細かくいくつかの種類に分類することが来ます。この記事で学習していきましょう。

(無脊椎動物についてはまた別の記事でくわしく解説していきます。)

 

 

脊椎動物の分類

脊椎動物は卵や子のうみ方、呼吸のしかた、からだのつくりや皮ふの様子から「①魚類 ②両生類 ③は中類 ④鳥類 ⑤哺乳類」の5種類にわけることができます。それぞれの動物について特徴を学習していきましょう。

①魚類の特徴

魚類の特徴
  • 一生を水中で生活する。
  • かたい殻のない卵を水中にうむ。
  • えら呼吸、体の表面はうろこでおおわれている。
  • ほとんどの種類は子育てをせず、子は自ら食べ物をとる。

例)メダカ、フナ、ウナギ、サケ、カツオ、など。

魚類は一生を水中ですごし、かたい殻のない卵を水中にうみます。一生を水中ですごすため呼吸はえら呼吸で、うまれた子は自分で食べ物をとります。

②両生類の特徴

両生類の特徴
  • 幼生は水中で生活しえらと皮ふで呼吸し、成体になると肺と皮ふで呼吸する。
  • 体は粘液におおわれており、常にしめっている。
  • ほとんどの種類は子育てをせず、幼生は自ら食べ物をとる。

例)カエル、イモリ、サンショウウオ、など。

両生類は幼生(子ども)のころは水中、成体(大人)のころは陸と水中どちらでも生活することができます。そのため幼生のころはえら呼吸、成体のころは肺呼吸をする種類が多く、魚類と同じくうまれた子は自分で食べ物をとります。

③は虫類の特徴

は虫類の特徴
  • 乾燥に耐えることができる、弾力のある殻の卵を陸にうむ。
  • 体はうろこでおおわれており、乾燥に強い。
  • ほとんどの種類は子育てをせず、子は自ら食べ物を取る。

例)ヤモリ、トカゲ、ヘビ、カメ、など。

魚類と両生類と同じく卵からうまれますが、陸上にうむため卵は丈夫で乾燥に強いです。体はうろこでおおわれており、表面から水分が失われにくくなっています。親は子育てをせず、子は自ら食べ物をとります。

④鳥類の特徴

鳥類の特徴
  • かたい殻のある卵を陸上にうむ。
  • 卵を親があたためてかえし、ひなに食べ物を与えて育てる。
  • 体は羽毛におおわれている。
  • 前あしがつばさになっていて、多くの種類は飛ぶことができる。

例)カラス、ハト、ワシ、ツル、アヒル、ペンギン、など。

かたい卵を地上にうみますが、魚類・両生類・は虫類とちがい、子が巣立つまで親が食べ物を与えて子育てをします。体が羽毛でおおわれておりほとんどの種類が空を飛ぶことができますが、ペンギンやダチョウのように飛ぶことができない種類もいます。

⑤哺乳類の特徴

哺乳類の特徴
  • 親の子宮の中で育ち、親と同じすがたで生まれてくる。
  • 母親が子に乳をあたえて育てる。
  • 体は体毛でおおわれている。

例)ネズミ、クジラ、コウモリ、キツネ、ウサギ、ヒト、など

哺乳類は魚類・両生類・は虫類・鳥類とちがい、子は親の子宮の中で育ちます。うまれた子は親に育てられますが、鳥類のように食べ物を与えられるのではなく、大きく育つまでは母親が母乳を与えて育てます。

プラスα:胎生と卵生

脊椎動物には卵で生まれてくる種類と母親の子宮で酸素や養分をを受け取り育つ種類がいますが、それぞれの生まれ方を卵生・胎生と言います。

卵生と胎生

卵生…卵で生まれてくる

胎生…母親の子宮で育ち生まれてくる

卵生・胎生ということばは定期テストでもよく出題されるので覚えておきましょう。

まとめ

最後に脊椎動物の分類を、一覧にしてまとめておきましょう。

定期テストや受験に向けて、この図はまるっと覚えてしまいましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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