当記事では被子植物と裸子植物のような花をさかせる植物のちがいについて、中学生でも理解できるようわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、定期テストの学習や高校受験に役立ててください。
被子植物と裸子植物のちがい
種子(種)でふえる植物は被子植物と裸子植物の2種類の植物に分類することができます。それぞれがどのようなちがいで分類されるのかというと、花のつくりのちがいで分類が決まります。
被子植物…子房が胚珠をつつむ
裸子植物…胚珠がむき出し
ではそれぞれの植物の花のつくりについて、もっと詳しく学習していきましょう。
(※被子植物と裸子植物には細かいちがいがもっとたくさんあるのですが、この記事では紹介しません。くわしく学習したい人は解説記事のリンクを下にはっておくので、そちらを読んでみてください。)
被子植物の花のつくり
被子植物の花は図1のような中心にめしべ、めしべを囲むようにおしべ、花弁、がくが順番にくっついたつくりになっています。
それぞれの部分にさらに細かい名前がついており、中学理科で覚えておくべき部位をまとめておきます。
柱頭…めしべの花柱の先の部分(花柱とは柱頭と子房の間のこと)。
子房…めしべの根本のふくらんだ部分。成長すると果実になる。
胚珠…子房の中にある小さな粒。成長すると種子になる。
やく…おしべの先の小さな袋。中に花粉が入っている。
被子植物の特徴のとおり、子房が胚珠をつつむつくりをしていますね。
めしべの柱頭におしべの花粉がつく(受粉)ことで、めしべの子房が果実になり、子房の中の胚珠が種子に変化します。
被子植物の花弁のつき方のちがい【合弁花と離弁花】
被子植物は花弁のつくりのちがいで、さらに合弁花類と離弁花類に分けることができます。
①合弁花類…花弁がつながっている(合弁花)をもつなかま。
(例)アブラナ、ホウセンカ、エンドウ、サクラ、など
②離弁花類…花弁がつながっていない(離弁花)をもつなかま。
(例)ツツジ、ヒマワリ、タンポポ、アサガオ、など
裸子植物の花のつくり【マツの花】
次に裸子植物の花のつくりを学習しましょう。代表的な裸子植物であるマツの花のつくりは図2のような形をしています。
花の先に雌花が、その根元に雄花がついているつくりをしているのですが、被子植物のように花弁やがくはありません。
雌花と雄花のつくりには以下のような特徴があります。
雌花…子房はなく、胚珠がむき出しでりん片についている。
雄花…りん片がついており、りん片には花粉のうという袋がつき中に花粉が詰まっている
裸子植物の特徴のとおり、胚珠がむき出しのつくりをしています。
花粉が胚珠につくことで種子ができる仕組みは被子植物と同じですが、子房がないため胚珠がむき出しのまま成長し種子になるのが特徴です。
まとめ
最後に要点をまとめておきます。
- 被子植物と裸子植物の一番のちがいは子房が胚珠をつつむかつつまないか
- 被子植物の花の部位の名前をそれぞれ覚えよう
- 代表的な裸子植物のマツの花のつくりを覚えよう
ぜひこの記事の内容を受験や定期テストに役立ててください。
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